HOME > 将棋のルール > 入玉と持将棋

はじめに

将棋の中ではレアケースなので、始めは無理して覚える必要はありません。このページでは、お互いの王様が詰ませられなくなってしまった状況の対処方法について書いています。

入玉とは

王様が敵の陣地に侵入することを入玉(にゅうぎょく)と言います。入玉に成功すると、王様の近くに成り駒を量産できますから鉄壁になります。
入玉図
ただし、お互いの王様が入玉してしまうと、詰ますことが不可能になり勝敗がつかなくなってしまう恐れが生じます。そのような場合は、どちらか一方が一言声をかけて将棋の進行を一旦ストップさせます。そして、また別のルールを用いて勝敗を決定付けます。中断する目安としては、最上段まで王様を移動させて、ある程度「と金」で回りを囲った状態にするのが妥当です。

勝敗の決めかた

それぞれの駒を点数に換算して勝ち負けを判定します。

 用語 意味
飛、角5点
金、銀、桂、香、歩1点
0点

盤上にある駒と持ち駒にある駒を合計して点数を算出します。成り駒は元の駒として扱います。つまり、成銀や成桂なども1点です。合計した点数が24点を満たない場合(つまり23点以下)は負け。両者とも24点以上ある場合は、持将棋(じしょうぎ)となります。

持将棋

基本的には引き分けですが、納得いかない場合は先手と後手を入れ替えて再試合を行います。なお、プロの将棋では後者のルールとなっています。

心得ておきたいこと

例えば将棋のゲームでは持将棋の機能は備わっていませんから(将棋の進行をストップさせること自体がその人の判断に委ねられるため)、永遠と指し続けることになってしまいます。また、将棋の大会などでは引き分けや再試合を避けるために、必ず勝敗が決まる別のルールを適用させている場合もあります。この辺りが将棋のルールの中で唯一の欠点だと言えます。

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